【♪~陽はまた昇る~♪】

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『♪~夢を削りながら 年老いてゆくことに 気が付いた時 はじめて気づく空の青さに。 あの人に教えられた 無言のやさしさに 今さらながら涙こぼれて 酔いつぶれたそんな夜。 陽はまた昇る どんな人の心にも あー 生きているとは 燃えながら暮らすこと~♪』谷村 新司 作詞作曲の「陽はまた昇る」一節です。
この曲は、映画「沈まぬ太陽」のラストシーンに流れ、俳優・渡辺謙が演じる主人公の思いに涙した方も多いと思います。
できれば、谷村新司さんのCDから歌を聴きながらお読み下さい。

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ご存じの方も多いと思いますが、映画「沈まぬ太陽」の原作は、山崎豊子さんが1995年から週刊新潮に連載した長編小説です。1985年の日航ジャンボ機御巣鷹山墜落事故などをモデルにしたノンフィクション作品です。主人公「恩地元」は航空会社の社員で、労働組合委員長を務めた事から会社側の不当な人事異動を長年にわたり受け、幾たびかの苦難を乗り越え、まっすぐで真摯な人生を歩みます。そんな「愚直で不器用な男」に共感と尊敬の念を覚えているのは、私だけではないと思います。主人公役を演じた渡辺謙さんも「恩地元」に惚れ、映画化は不可能とまで言われた原作をプロデュースし、主役を務めたのだと語っています。


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東日本大震災の死者1万4755人・行方不明者1万706人(5月3日現在)。多くの人生がこの災害でなくなりました。そこには数えきれない悲しみが在ります。テレビで「お母さんが、お母さんが・・・」と言って泣いていた少女の姿が忘れられません。小説「沈まぬ太陽」恩地元は、会社からの不当な人事でアフリカの国々をたらい回しにされますが、労働委員会の裁定で日本に帰国。その後「国民航空の墜落事故」の遺族担当を務めます。
そこで恩地元は、遺族の果てなき悲しみを知ることになります。
同じように、今回の東日本大震災の被災者の悲しみは、深まることはあっても無くなる事はないでしょう。


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恩地元が接した航空機事故の遺族の悲しみ。
そして、長く家族と離れ、アフリカの地で孤独な日々を耐えてきた恩地元。
著者の山崎豊子さんは、小説「沈まぬ太陽」の最後に、『何一つ遮るもののないサバンナの地平線へ黄金の矢を放つアフリカの大きな夕陽は、荘厳な光に満ちている。それは不毛の日々に在った人間の心を慈しみ、明日を約束する、沈まぬ太陽であった。』とつづりました。
人間の悲しみと孤独を救うのは、悠久の自然の営みであると山崎豊子さんは記しているのです。

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最後に、東日本大震災の被災者の皆様に、今一度、谷村 新司 作詞作曲の「陽はまた昇る」を捧げます。
『♪~春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す 陽はまた昇る どんな人の心にも あー生きているとは 燃えながら暮らすこと 春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す 春まだ遠く 哀しむ人よ 貴方を愛す~♪』

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俳優の渡辺謙さんが主催している「東日本大震災のホームページ:『Kizuna311』」を記載します。
http://kizuna311.com/

この記事へのコメント

パソオ
2011年05月19日 13:44
山崎豊子 :長編小説 著者「沈まぬ太陽」
渡辺謙  : 映画 主演「沈まぬ太陽」
谷村新司 : 歌 作詞作曲「陽はまた昇る」

素晴らしい皆様が作られた心に響く作品群です。

「今回の東日本大震災の被災者の悲しみは、深まることはあっても無くなる事はないでしょう」

全く同じ気持ちで拝読させて戴きました。

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