厳冬の入笠山に行こう!!

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冬に東京から中央自動車道を走り八ヶ岳PAをすぎ、しばらくすると左側にスキー場のスロープが見える山が標高1955mの入笠山です。諏訪南ICからわずか5km。入笠山の入口とも言える“富士見パノラマリゾート”冬は八ヶ岳を見下ろしながらのスキーやスノーボードの皆さんでにぎわっています。また、夏はマウンテンバイクの愛好家の聖地?大人気のマウンテンバイクのコースも数多くあります。夏の入笠山登山の場合は、沢入登山口の駐車場から登り始めて90分ぐらいで標高1900mの高原に着きます。実は車で山小屋近くにも行けるようですが・・・

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長野県富士見町のこの入笠山はお手軽な冬トレッキングコースとしても知られています。私はスキーのゴンドラに乗り、およそ10分で八ヶ岳と対峙する絶好の撮影ポイント、入笠山に着きました。実はこの入笠山には昨年の1月に来たのです。しかし不手際から撮影できなかった八ヶ岳などの冬山の撮影。1月7日、8日の二日間にわたって再挑戦の撮影山行です。

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<入笠山の山頂から見た中央アルプス>

ゴンドラの終着駅から約1時間。入笠山の頂上です。
今年初の山行、1月7日の入笠山山頂は寒波の到来で、私にとって寒さ厳しい冬山でした。しかし、入笠山のキャッチフレーズ“360°のパノラマ”というのもうなづける最高の冬山展望でした。
この山頂からは「日本百名山」のうち34の山々を見る事ができるというのも「登って、ガッテン!!」。
聞くところでは、数年前まで1月、2月の連休など冬山を撮影する人たちでにきわっていたそうです。しかし、今回は私一人の山頂での冬山撮影でした。

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<富士山と南アルプス>

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<北アルプス>

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<八ヶ岳>

富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳や金峰山などの山々が冬景色を競うようなたたずまいに、時間を忘れ堪能しました。ついつい長いをし、凍えた手での撮影でした。

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<マナスル山荘>

入笠山の山頂からは下り約20分で山小屋「マナスル山荘」に着きます。ちなみに「マナスル山荘」から山頂への登りは約30分。

画像「マナスル山荘」ちょいと違和感がある名称。
冬季小屋を守る有賀さんのお婆ちゃんに名前の由来を伺いました。かって、戦後の登山ブームの1950年代、東京から気軽に来られる山々として秩父山系や八ヶ岳周辺は人気の山々でした。入笠山もにぎわい山小屋が次々の建てられたそうです。当地の由来ある名称もほぼ使われ小屋の名称に困っていたときに、「お爺さんが、新聞、ラジオなど連日報道されていて、当時の大きな話題だった『“日本隊のマナスル登頂”から山小屋の名前をマナスル山荘にしょう』と言ったのですよ」と教えてくれました。

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ところで1953年から始まったヒマラヤのマナスル登山は日本山岳会が総力を結集して行った戦後初の海外遠征登山隊です。そして1956年の第三次隊が世界の登山隊に先駆けて初登頂に成功したのです。朝日新聞(昭和31年5月18日)には「マナスルついに征服」「日本人・初の8000m突破」という見出しに・・・隊員もつぶぞろい、準備もまず完全・・・としたうえで「成功のかげに科学の力」と小見出しを付けていました。この遠征隊には登山界のみならず酸素ボンベ、テント、登山服や用具・・・産業界の支援があったのです。
そうそう1956年は、経済企画庁の「経済白書」で「もはや『戦後』ではない」と高らかに終戦から日本再興を宣言した年でもありました。

画像「マナスル山荘」名物“きな粉餅”。そして、野沢菜と暖かなお茶。そしてお酒。最高でした!!
マナスル山荘の名称登録の後日談ですが、名前の由来からマナスル登山隊の皆さんがよく利用してくれたそうです。戦後の日本登山界を創ったといって過言でない今西錦司氏や西堀栄三郎氏も来たのでしょうか?名物の“きな粉餅”を食べたのかなあ~・・・と思うと“きな粉餅”の味合いもより深くなりました。
しかし、有賀お婆ちゃんの話では、当時の遠征隊のメンバーも多くは高齢で亡くなっているそうです。でも、時折お子さんや孫さんが訪ねてくるとの事です。

夕飯を食べ終わり、ふと小屋の外に出ると冬山を照らすように月と星が煌めき始めていました。
きっとマナスル遠征隊のつわものたちもヒマラヤで見た月や星を思い出しながら、子どもや孫に山の想いを語っていたのでは・・・など思いを巡らせながら明朝の日の出撮影のため山荘の床につきました。
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2012.1月21日

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