“冬の八ヶ岳に遊ぶ”とは?

画像
 ことしも冬の八ヶ岳に行ってきました。
でも“冬の八ヶ岳に遊ぶ”という事を考えさせられる出来事が二つありました。
一つは、大学山岳部の南八ヶ岳・阿弥陀岳の遭難。
2月11日、八ヶ岳連峰の阿弥陀岳で9日から行方不明になっていた大学山岳部の二人が遺体で発見された遭難事故です。
若い二人の遭難は残念でなりません。ただただご冥福を祈るばかりです。
報道された遭難者の1人は日本山岳会の学生部委員長でヒマラヤ登山の経験もある山岳部主将の22歳の男性。もう1人は19歳の女性の山岳部員。
男性は、冬山の経験も技術も豊富だったと思います。主将としての責任を十分に果たしたと思いますし、女性部員も冬山登山の前に十分なトレーニングをしていたと思うのです。私の冬山経験から言っても冬の山には、避けがたい危険がいたる所に潜んでいます。
一方で冬山には、厳しい寒気の中で美しい山並みや神々しい朝焼けを見る事ができます。
画像

もう一つの出来事は、昨年暮れの北八ヶ岳・天狗岳の遭難騒動。
昨年暮れの北八ヶ岳の天狗岳の遭難騒動の報道には、驚きというか? 私は困惑しました。
高齢の登山グループの内、二人が予定された山小屋にたどりつけなかったので登山グループが救助を求めたという内容だったと記憶しています。
画像

山小屋に予定どおりたどり着けなかった二人の高齢者は、登山路で一夜を過ごしたというのです。
登山では、予定どおり行動できず危険回避の為に途中で一夜を過ごす事をビバーク(不時露営)と言います。
ごく普通のことです。まして森林限界の下であれば安全性も高まります。
北八ヶ岳の天狗岳の冬登山ルートは、分かりやすく滑落するおそれもない一般ルートです。ほんらい自分たちで迎えに行くのがあたりまえではないでしょうか?
登山者(グループ)の冬山登山に対する在り方(自己責任)が問われるべきです。

画像
 1月下旬、北八ヶ岳の麦草峠までの雪のトレーキングを一人で楽しんできました。
そこは岩稜の南八ヶ岳のとは、違った穏やかな雪の森の光景があるから・・・スノーシューや歩くスキーも良いものです。
私も若いころは、冬の南八ヶ岳の雪の岩稜を登る事が楽しみでした。
60歳を超えた今、冬の八ヶ岳の風景写真を撮る事が楽しみの一つです。でも自分の体力に合わせ北八ヶ岳の森歩きを中心にしています。

画像
毎年、同じルートでも毎年違った風景や雪の造形を見る事ができるからです。

この写真は、“雪の人形”か“雪の観音菩薩”に見えたのでシャッターを押しました。




画像
この写真は、ムーミンのパパとママのキスシーンに見えませんか?
こんな冬の造形物を見る事も冬登山のすばらしいところです。
冬の造形物に想像力を高めるのも冬登山の楽しみと思うのです。



この下の写真は降雪量の多い時に撮影した私のお気に入りの一枚。
“雪姫”が舞踏会に現れた時にみえません。
画像
 東山魁夷画伯が描いた『白い嶺』の解説には、「冷え渡る月の光に下、舞踏会が開かれる。山の樹ぎが思い思いの白い衣装を着て集まってくる」としています。画伯の気持ちが分かるような気がしますね。

昨今、登山で“いかがなものか?”と思う事が多々あります。
なかでも山岳遭難の中で60歳以上の高齢者遭難の増加です。
登山、とりわけ冬の登山は自分で天候判断やルート確認ができる知識と体力が不可欠。つまり自己責任の徹底です。
そのために、体力強化のトレーニングと登山・気候の知識を学ぶ事。さらに二泊程度のビバーク装備と登山計画の提出。ハイキング程度でも自宅にルート・日程を残す事は必要です。
万が一の為、携帯電話も持参。私は山で一番つながるドコモを使っていますが、無事行程を終わった時のみ自宅に連絡します。

たとえガイドさんが付いたとしても、自分の体力・気力・知力で登るのが冬山登山の鉄則=アルピニズム・・・その為に体力トレーニングと山行ルートや天候の確認・学習は必要。また自分の体力に合った雪山登山やハイキングも山を楽しむうえで大切。
それが“冬の八ヶ岳に遊ぶ”ためのマナーだと思うのです。
画像

記2015年2月12日

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック