東山魁夷の「緑響く」を訪ねて

「御射鹿池」いまや茅野市の中で一番の観光スポットになっています。
八ヶ岳山麓の奥蓼科温泉の入り口とも言える1528mの高所にある農業用水池です。
画像

日本を代表する画家・東山魁夷が描いた代表作「緑響く」。
画像

この「緑響く」のモデル地が、ここ「御射鹿池」と言われています。
画像

東山魁夷画伯は、信州を第二の故郷として愛し、信州の山や森を題材にした作品を数多く制作しました。
東山魁夷画伯を魅了させて信州の風景とは何か?
画像
その代表作「緑響く」の地「御射鹿池」でも東山魁夷画伯が愛した信州の風景があります。

八ヶ岳山麓の御射鹿池と針葉樹の美しい風景。
以前は、奥蓼科温泉へ向かう人や別荘を訪ねる人たちが、道路脇に車を止め写真を撮ったりする姿を見かけた程度でした。
それが今や観光バスも駐車できる駐車場も整備され、「緑響く」の地「御射鹿池」を見ようと、観光客や撮影目的のカメラマンの姿が多く見られるようになりました。
この日も朝早くから、高級デジタルカメラを持ったカメラマンが10人近くいました。

画家・東山魁夷が描いた代表作「緑響く」のモデル地は、ここ「御射鹿池」だと言う事が、私の撮った写真からもわかります。それは東山魁夷画伯の「静けき朝」の風景も「御射鹿池」だったからです。
画像

画像
つまり東山魁夷画伯が描いた「静けき朝」(1962)からも、「緑響く」の池と森林は、「御射鹿池」がモデル地だった事がわかるのです。

画像

東山魁夷画伯は、この地「御射鹿池」を訪れた時の事を「…すると、思いがけなく一頭の白い馬が、針葉樹の繁り合う青緑色の湖畔の風景の中に小さく姿を現した。」と、記した文章を残しました。
この「緑響く」を描いた時の心情について、「そんな空想が私の心に中に浮かんだ。私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いているのを感じた。」としています。

画像

若き日にドイツに留学していた東山魁夷画伯のクラシック音楽への造詣は深いものがあります。
「おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底か立ち昇る嘆きともに祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答える。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラである。」と、東山魁夷画伯は著書「信州賛歌」に記載しています。
つまり、絵画「緑響く」は、モーツアルトの「ピアノ協奏曲第二楽章」との、“絵画と音楽のコラボレーション”なのです。
画像

残念ながら私には、クラシック音楽の素養・知識がないので、「御射鹿池」で撮影していてもモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いてきませんでした。
しかし東山魁夷画伯が魅了した信州の風景とは、何か?その答えが少し理解できたように思えました。
それは、東山魁夷画伯が「モーツアルトの音楽は、快くみずみずしい感覚の世界を通じて、私の精神を目覚めさせてくれる。」と語っていた事。そして東山魁夷画伯は、信州の自然にも自らの精神を目覚めさせる感覚を持っていたと言う事。
だからこそ東山魁夷画伯は、モーツアルトと信州を愛し続けたのだと私は思っています。
…日本を代表する画家・東山魁夷が亡くなって18年。
今でも東山魁夷画伯の描いた絵画が人々を魅了し続けさせるのは、私たち日本人も、みずみずしい感覚の世界を通じて、自らの精神を目覚めさせる事が出来るからでしょうか。

参考)
∇「信州賛歌」画・文 東山魁夷。
∇「東山魁夷が愛した モーツァルトの第二楽章」CD。
いづれも長野県信濃美術館・東山魁夷館で購入する事ができます。

記:2017年8月1日




東山魁夷 緑響く 絵画 送料無料 【複製】【美術印刷】【巨匠】【変型特寸】
掛け軸・絵画の専門店 掛軸堂画廊
自身がこよなく愛したモーツァルトが作曲したピアノ協奏曲のひとつを聴いた時に、東山魁夷画伯は 『 ゆっ

楽天市場 by 東山魁夷 緑響く 絵画 送料無料 【複製】【美術印刷】【巨匠】【変型特寸】 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

月刊「モーツアルト・クラブ10」東山魁夷/緑響く
EMIミュージック・ジャパン
イメージ・アルバム

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 月刊「モーツアルト・クラブ10」東山魁夷/緑響く の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

東山魁夷 「緑響く」 6号特寸(520mm×640mm) higasi-01
(世界の名画)プリハード株式会社

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 東山魁夷 「緑響く」 6号特寸(520mm×640mm) higasi-01 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック